Explore the Human Mind

北米大学院留学の準備,心理学研究,ブレインストーミングなどをトピックとするブログ

ヒトは一夫一妻的か?

Schacht R and Kramer KL (2019) Are We Monogamous? A Review of the Evolution of Pair-Bonding in Humans and Its Contemporary Variation Cross-Culturally. Front. Ecol. Evol. 7:230.

doi: 10.3389/fevo.2019.00230

 

 

要旨

長く研究されているにも拘らず,ヒトのmating systemは捉えがたい。

単純な分類方法が異種間比較に用いられているが,一夫一妻制・一妻多夫制・一夫多妻制の結婚システムが今日の人間社会に存在する。

さらに,sexual relationshipは婚姻関係の外で/前後で生まれ,その結果ほとんどの社会で多様な婚姻関係やmating relationshipが出現した。

mating systemの分類をさらに複雑化すれば,古来からのmating systemを示すのに用いられる,ヒト特有の生物学的特徴の解釈可能性を増やすことができる。

これに関して,本レビューは次の洞察を提示する。

1) 一夫多妻制は多くの社会で社会的に認められているが,一夫一妻制は文化間のある集団内で優勢の結婚形式である。

2) 結婚の外にあるsexは社会の中に起きるが,それでも,ヒトのextra pair paternity rateは比較的に低い,社会的に一夫一妻制の鳥類や哺乳類のそれと比較すると。

3) ある解剖学的特徴の進化のタイミングはオープンに討論されてきたが,sexual dimorphism(性的二型性,男女差)と相対的精巣サイズは,性的選択の歴史が大型類人猿の流れから分岐すること示す。

以上から,我々は次の結論を得た。

人の社会には,結婚形式・婚外の事情・関係の安定性・父親が投資する方法の観点で,様々な民俗学的例が多く存在するが,pair-bondはヒトのmating relationship特有の特徴である。

pair-bondは一妻多夫制や一夫多妻制を通して表現されるかもしれないが,一夫一妻制の連続体上で共通して見られるものだ。

 

 

メモ

 引っかかると思ったけど,なんだか難しい。

和訳したのに理解できない。

しばらく放っておこう。また理解できる日が来るかも。